今なぜ、ソーシャル・マーケティングへのシフトが必要なのか?
いま日本では、商品・サービス、情報があふれ返る一方、じわじわと「格差」が生じているようにみえます。世界に目をむけても先進国が豊かさを享受する一方で、発展途上国ではまだまだ貧困にあえぐ人々が多数います。20世紀は、企業セクターが大きく発展し、世界的にも経済成長をとげました。しかし、一方で、大きな課題も残しましたままです。
これまでの企業の取り組みは、「個人」の生活の豊かさの実現に重点を置いてきました。個々人が豊かになれば、社会・経済は上手くまわり、世界も滞りなく発展するという考え方です。しかし、21世紀を迎えてもなお、歪んだままの世界は、人びとがともに手を携え、共生できる「丸い地球」となっていません。
私たちは、別の角度から社会や経済を見直すことが求められているのではないでしょうか。世界が経済でつながっても、この巨大なコミュニティに共生する知恵は、開発途上です。企業、非営利組織、個人の枠を越えて連係し、未来の社会のヴィジョンを共有し、その実現に向けた取り組みが必要です。
ソーシャル・マーケティングは、企業、非営利組織、そして個人がコミュニケーションを重ねつつ「新しい価値=ソーシャル・バリュー」を発見する一つの手法です。立場を越えた関係づくり、相互理解とコミットメントが、すべてのプレイヤーに求められています。
グッドニュースプロジェクトは、新しい「ソーシャル・バリュー」づくりをテーマに、ソーシャル・マーケティングに取り組む企業・非営利組織・個人を支援してまいります。